高齢者活性化のための装い行為の条件
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概要
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本研究は高齢者が活性化する装い行為の要因の構造と効果を明らかにし、その条件から活性化のためのコンセプトの提言をすることを目的とした。文献調査から仮説モデルを作成した結果、装い行為が持つ活性効果は自意識を核として、身体志向に基づく生理的活性要因、対人志向に基づく心理的活性要因、帰属志向に基づく社会的活性要因の3要因から構成されていることが示された。次に、この仮説モデルを面接調査および質問紙調査によって検討した。その結果、上記の3つの要因にはそれぞれ、保守性と革新性を表すパラノ-スキゾ軸があると考えられた。これらは高齢者の属性によって対応する軸が変化していた。以上のことから高齢者が活性化する装い行為の条件として、1.多様な状況・属性に対応して幅広い選択肢を用意すること、2.装い行為に関する情報を提示すること、3.人間関係の中で装い行為をすることが考えられた。
- 日本デザイン学会の論文
- 2007-07-31
著者
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