脳科学と教育の間 : カリキュラムへの応用方法を中心に(<特集>教育現場の多様化と教育学の課題)
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概要
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脳科学と教育の「間」には埋めがたい距離と方法的な問題点がある。将来、脳科学の成果を学校カリキュラムに応用しようとする時、立場の相違を認識する上でも、両者が共有しうる概念を明確にする必要がある。そこで「脳科学と教育」に関する近年の研究動向を検討した。その結果、両者を架橋するため、その「橋脚」としてヒトの認知に関わる概念に注目する必要性を指摘した。また、脳科学と重複した概念を用いる特別支援教育の場合をとりあげて、そのアセスメントを学校カリキュラムに利用する方法は提案した。特に、実証的研究を試みる上で、学習者が経験したカリキュラムの実際を系統的に記録し分析するアセスメントが有効であることを明らかにした。
- 日本教育学会の論文
- 2007-06-29
著者
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