ヤクに寄生するウシバエ類の生物学的特性

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概要

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中国チベット高原に放牧されているヤクに寄生するウシバエ類幼虫の生物学的特性について調査を行った。第三期幼虫の寄生部位は背部が最も多かった。ヤクに寄生するウシバエ類はHypoderma sinenseが90%、H. bovisとH. lineatumが各々5%であった。幼虫の萌出落下は3月から始まり、3月、4月にほとんどが萌出していた。萌出は6月で完了し、全ての幼虫が萌出するのに平均66日を要した。幼虫の腫瘤内での死亡率は76%以上であった。落下した幼虫のほとんどが地中に潜り3日後に蛹に変態した。蛹が脱皮、羽化して成虫に成るまでに平均104日を要し、ほとんどが7月中-下旬に羽化を完了していた。蛹から成虫までの羽化率は低く24.4%であった。成虫はヤクの腹部、胸部の毛に十数個産卵していた。成虫の寿命は1-13日であった。
2007-06-25

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