百会および印堂の鍼刺激で鎮静した犬の脳波SEF95に対するアチパメゾールおよびナロキソンの効果(外科学)
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概要
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本研究の目的は,10頭の健康で神経学的異常のないミニチュアシュナウザー犬(42〜6.1kg,2〜3歳齢)を用いて,鍼による鎮静効果の格抗を脳波SEF95で評価することである.まず覚醒状態の犬で,SEF95値を2分間隔で4分間記録し,対照値とした.その後百会および印堂を20分間鍼刺激し,その間SEF95値を2分間隔で10分間記録した.引き続いて拮抗薬であるナロキソンとアチパメゾールを橈側皮静脈から投与し,再度SEF95値を2分間隔で10分間記録した.百会および印堂の鍼刺激で鎮静した犬のSEF95値は,アテパメゾール投与により有意に増加した(P<0.05).しかしナロキソン投与を行った群のSEF95値は,投与前後で有意に変化しなかった.結論として,百会および印堂の鍼刺激で得られる鎮静効果には,α_2-アドレナリン系が部分的に関与していると考えられた.
- 2007-05-25
著者
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SEO Kang-Moon
Department of Animal Surgery, College of Veterinary Medicine, Kangwon National University
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Kim Min-su
Biomedical Physics Laboratory School Of Physics Seoul National University:department Of Veterinary S
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Seo Kang-moon
Department Of Veterinary Surgery College Of Veterinary Medicine Seoul National University
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Seo Kang-moon
Department Of Animal Surgery College Of Veterinary Medicine Kangwon National University
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