高速飛行実証(フェーズII)に関する空力関連検討集(第二集) : -エアデータセンサーの開発-
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概要
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高速飛行実証フェーズII は宇宙往還機型機体の遷音速空力特性を取得することを主目的とする飛行実験である.この飛行実験では高高度気球を使用して吊り上げた機体を高度19 〜 31 km の非常に高い高度から滑空させることによって空力特性の取得を行う.しかし,音速近傍では衝撃波の発生に伴う非線形な空力現象のために高い精度のエアデータを取得することは困難である.さらに,この機体は高高度を飛行するため,地上に較べて極めて低い動圧の環境においても信頼性の高いエアデータを取得することが要求される.そこで,この高い要求に応えるために,汎用の5 孔ピトー管方式のADS を基に,静圧孔の追加を行ってマッハ数精度を向上させることにより高高度・遷音速においても必要な精度を維持してエアデータを供給できるエアデータセンサー(ADS)の開発に成功した.本稿ではこのADS の開発過程とシステムについて述べる.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
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岩田 徹
東京航空計器(株)
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上野 真
宇宙航空研究開発機構
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廣谷 智成
宇宙航空研究開発機構
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重見 仁
宇宙航空研究開発機構
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若井 洋
富士重工業(株)
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柳原 正明
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部将来宇宙輸送系研究センター
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廣谷 智成
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部将来宇宙輸送系研究センター
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重見 仁
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部 風洞技術開発センター
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柳原 正明
宇宙航空研究開発機構
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