風洞基準圧力計測配管の圧力応答シミュレーションによる最適化

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概要

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宇宙航空研究開発機構の2m×2m遷音速風洞は集合胴総圧とプリナム室静圧を利用して測定部のマッハ数を算出しているが、これらの圧力は定常運転時も微小で長周期の変動をしている。従来、このような変動はマッハ数計測に有意な影響を及ぼさないと考えられてきたが、非常に長い配管を使用して計測しているため、配管を伝わる変動の位相差によってマッハ数に変動が現れる可能性があることが判明した。そこで、新たに長さや太さを最適化した総圧・静圧計測用配管を敷設することとした。このために、太さや長さの違う配管を接続して圧力孔からセンサーまで圧力を導いた圧力計測システムの応答特性を流れ場の無い場合において簡便に計算できるソフトウェアを開発し、コンピュータ・シミュレーションによって最適化した配管を敷設することができた。巻末には作成したプログラムのソースコードを添付し読者の便を図ることとした。
宇宙航空研究開発機構の論文

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