パネル法による遷音速風洞境界修正法の開発

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概要

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JAXA2m×2m 遷音速風洞では、これまでいくつかの風洞壁境界修正法が検討されてきたが実用化されたものは無く、現在境界修正を施さない空力データをユーザに提供している。そこで、より信頼性の高いデータをユーザに提供することを目的として、NASA の風洞で実用化されているレストリクションパラメータを取り入れ、風洞壁面での境界条件を簡単化したパネル法境界修正法を参考として、風洞壁静圧を使用せず揚力係数と抵抗係数から模型揚力及び後流ブロッケージを表すダブレット強さを推算し風洞壁境界修正量を求める手法を開発した。また、本境界修正法の検証は、鏡像法との比較によるプログラムコード自体の検証、及び検証風洞試験で計測した風洞壁擾乱速度分布と本手法による計算擾乱速度分布の比較により行い、本境界修正法は信頼性のあることを確認した。さらに、計算モデルの近似において、揚力の楕円分布近似や後流の上下方向位置及び縮流効果は、境界修正量に有意な影響を与えないことを確認した。

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