秋田県自由画教育の研究(3) : 発展過程と特色
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概要
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本論は,秋田県で初めて自由画が公開された大正10(1921)年1月の「市内小学校児童自由画展覧会」以降における,秋田県自由画教育運動の詳細や背景を追究したものである。その結果,秋田県自由画教育が,自由主義教育を目指した「青年教育者同志会」の活動と密接に連携し,「全人教育論」の小原国芳と,哲学者松原寛の影響を受けながら発展したことを,以下の2点などから明らかにした。1.「青年教育者同志会」が主催した「第一回講習会」の関連行事として,「市内小学校児童自由画展覧会」が開催されていた。「第二回講習会」及び「第三回講習会」でも,関連行事として自由画の展覧会が開催されていた。2.小原国芳と松原寛は,秋田県で自由主義教育を目指していた「青年教育者同志会」や,教育を刷新しようとする教員たちに,芸術教育や自由画教育の重要性を伝えていた。自由画の展覧会の充実にも寄与していた。
- 美術科教育学会の論文
- 2007-03-31
著者
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