日本の低緯度の島,山岳測候所,および中部地方の諸地点における気圧1/3日周期成分の振幅と位相
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概要
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日本の諸地点における気圧の1/3日周期成分の振幅と位相を調べたところ,どこでも例外なく同じような年変化をしていることがわかった.すなわち,12月,1月に振幅は約0.3hPaであり,4月,9月に0hPaに近くなり,6月,7月に約0.1hPaの極大がある.10〜3月までの期間(冬期)では位相はほぼ同じであり,5〜8月までの期間(夏期)でも位相は同じであるが冬期と夏期の位相は逆転していた.ある程度経度の離れた低緯度の島における解析から気圧1/3日成分は太陽に同期した東西波数3の波として西進していることがわかった.富士山(気圧計の高さ3773m),剣山(気圧計の高さ1945m)等,高度の高い地点でも同様の解析を行った.富士山頂での12月,1月の振幅は0.2hPaと麓の三島の値に比べて少し小さいが位相は三島と同じであった.これらの気圧の1/3日周期成分の振幅と位相の年変化は,Glass and Fellous (1975)が計算で示した下部熱圏での風の1/3日周期成分の季節変化と定性的によく一致している.
- 社団法人日本気象学会の論文
- 2007-02-28
著者
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