共焦点レーザ走査型顕微鏡を用いた植物細胞小器官の光応答解析

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概要

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光合成を営む植物細胞小器官である葉緑体は光の照射方向や強度によって細胞内での配置を変化させる.最近の研究から,数種の多肉植物において乾燥ストレスと光照射の複合的な要因によって葉緑体が集合するという現象が見出されている.このような多肉植物の乾燥状態における運動機構を解明することは,耐乾燥性植物を開発する上で重要な知見となる.また,植物細胞小器官の運動にはアクチン繊維や微小管などの細胞骨格が重要な役割を担っていると考えられていることから,本研究では細胞骨格の重合阻害剤が葉緑体の集合運動に与える影響について調査した.観察方法として,生体の三次元構造の解析に有用な共焦点レーザ走査型顕微鏡を用いて蛍光観察を行った.その結果,アクチン繊維および微小管が葉緑体集合運動に関与していることが示唆された.
2007-01-19

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