移動体ネットワークのトラヒックデザイン(測位・航法及び一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
移動体ネットワークにおいては、ネットワークシステムは着目セルとそれを囲むセルからなりたっている。カスタマーは、通話中、非通話中にかかわらず自由に移動できる。その結果、カスタマーは通話をしながらゾーンを跨ぐとき、新しく入ったセルで空き回線を捕捉できず、ハンドオフに失敗する可能性がある。第二世代のネットワークでは、この移動体特有のハンドオフ失敗の確率が問題となった。このハンドオフ失敗の確率に加えて、通話サービスを受けようとしたときそれに失敗する確率である呼損率を求める。カスタマーは通常、呼損に比べて折角享受しているサービスを思いがけなく切断されるハンドオフ失敗の方を嫌がる傾向にある。このため第三世代のネットワークでは通話しながら着目セルに進入するカスタマーは、そのセル内で通話を始めようとしている非通話中のカスタマーに対して優先される。つまり、進入先のセルの回線が全話中であった場合、もといたセルの通話中の回線を保留し続け、着目ゾーンに空き回線が出るのを待つことが許される。しかし、ハンドオフ失敗確率を減少させる報いとして呼損率が増加する。この性能低下を評価する方法を考える。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-01-12
著者
関連論文
- 2-H-2 混雑は組織化を促す(待ち行列(3))
- 待ち行列分野のオープンプロブレム(次世代ORのオープン・プロブレム)
- マルチメディアトラヒック理論の最新動向
- 客の移動を考慮した移動体通信システムのネットワークモデルと積形式解条件(ネットワークモデル化,IPバックボーンネットワーク,MPLS,GMPLS,フォトニックネットワーク及び一般)
- 再呼習性を考慮した移動カスタマーモデルの解析(基礎理論)
- 「待ち行列」研究部会経過報告(部会報告)
- 再呼習性を考慮した移動カスタマーモデル(新しいネットワークのモデル化と性能評価及び一般)
- 移動体ネットワークのトラヒックデザイン(測位・航法及び一般)
- 移動体ネットワークのトラヒックデザイン
- 移動体通信トラヒック問題(新しいトラヒックモデルと性能評価及び一般)
- 再呼習性を考慮した移動カスタマーモデル(待ち行列モデルとその周辺(1))
- フラクタル・ポアソン過程
- フラクタル・ポアソン過程
- SDH型インタフェースをもつATMネットワークの性能解析
- マルチQoSを実現するための定時割り込み方式
- SDHインターフェイスをもつATMネットワークの性能評価
- 異種多元移動カスタマトラヒックモデル(基礎理論)
- Quasi-Kronecker Sum(新しいアプローチに向けて,応用待ち行列理論(2))
- Edited by Jewgeni H. Dshalalow, Advances in Queueing Theory, Methods, and Open Problems, (「待ち行列最前線」)CRC press, 1995