異種多元移動カスタマトラヒックモデル(基礎理論)
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概要
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異種多元の移動カスタマをもつトラヒックモデルの解析を行う.ネットワークシステムは着目ゾーンとそれを囲むゾーン群からなっている.それぞれのゾーンにはカスタマにサービスを与えることのできる有限数の無線回線がある.各カスタマは,サービス中か否かにかかわらずゾーン間を自由に移動できて,サービスを受けているとき,滞在しているゾーン内の回線の何本かを保留する.カスタマには複数のタイプがあり,それぞれのタイプで,サービス要求率,サービス時のチャネル要求数,サービス時間分布,着目ゾーン内への進入率,そのゾーン内における滞在時間分布等のトラヒック特性が異なる.このモデルにおいて,着目ゾーンにおける全タイプのサービス中でないカスタマの数とサービス中のカスタマの数の結合定常状態分布が各タイプの定常状態分布の積の形で表される.特に,サービス時間とゾーン内滞在時間はそれらの平均を通してのみこの定常状態分布にかかわり,不感特性が成立している.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-10-01
著者
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