看護経験を探求する方法論に関する一考察 : 対話式のインタビューに注目して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In research exploring human experiences, researchers often come into direct contact with research participants to collect data, such as events and their descriptions. Therefore, within a series of research processes, the ways in which research subjects participate, observe events, and are interviewed are important. Although these processes are often listed as methodologies or procedures for data collection, the ways in which these processes are performed in actual practice is rarely discussed. The present paper discusses an interactive interview process with nurses, and how the author placed herself in clinical settings in the author's past studies investigating experiences of nursing care for patients in a persistent vegetative state (Nishimura, 1999 and 2001). The results demonstrate that relationships between patients in a persistent vegetative state and nurses were constructed from the interaction (interview) of physical communication between nurses and the author. In addition, when discussing past experiences, nurses interpreted past events with current perspectives and recreated new experiences while in the process of describing how they physically nursed these patients in a persistent vegetative state. Furthermore, placing oneself in clinical settings meant that the author was involved in the reformation of past events, and thus the nurses related their experiences as if the author had been present. "Interactive interview" and "Placing oneself in clinical settings" are two processes of research when researchers come in direct contact with research participants, and these processes are facilitated by physical communication, which is the foundation for providing nursing care for patients in a persistent vegetative state.
- 日本赤十字看護大学の論文
- 2002-03-10
著者
関連論文
- 看護における「現象学的研究」の模索 (特集 臨床現象学--精神医学・リハビリテーション・看護ケア)
- 患者を理解するということ--看護師の経験、その身体性に学ぶ (総特集 メルロ=ポンティ--身体論の深化と拡張)
- ケアの意味づけに立ち会う--メルロ=ポンティの視線に伴われて (メルロ=ポンティ生誕100年)
- サイエンスショップにおける臨床研究の可能性 : 市民の声から協働のあり方を探る
- 臨床コミュニケーション教育における発話と実践の対話的関連性について
- サイエンスショップにおける臨床研究の可能性 : 市民の声から協働のあり方を探る(一般セッション,コミュニケーション支援,共生コミュニケーション及び一般)
- 臨床コミュニケーション教育における発話と実践の対話的関連性について(一般セッション,コミュニケーション支援,共生コミュニケーション及び一般)
- 「現場力」研究術語集(第3報) (コミュニケーションデザイン論集)
- 実習記録からコミュニケーションを再発見する試み (特集 医療コミュニケーションをどう教えるか)
- 語りかける身体/語らない身体 : 臨床コミュニケーション教育の経験から得たもの(2)(コミュニケーションをつむぐ身体)
- 具体的な経験に教えられること (特集 尊厳って何だ?希望って何だ?--緩和ケアへの現象学的アプローチ)
- 成人看護2教育講演・大分"看護(みまも)る"いとなみを見つめなおす (第37回日本看護学会 特別講演・シンポジウム集録号)
- 看護経験を探求する方法論に関する一考察 : 対話式のインタビューに注目して
- 看護経験を探求する方法論に関する一考察--対話式のインタビューに注目して
- 「メンバーの測定装置」としての「痛みスケール」--急性期看護場面のワークの研究
- 臨床コミュニケーション教育における発話と実践の対話的関連性について(一般セッション,コミュニケーション支援,共生コミュニケーション及び一般)
- サイエンスショップにおける臨床研究の可能性 : 市民の声から協働のあり方を探る(一般セッション,コミュニケーション支援,共生コミュニケーション及び一般)
- 臨床コミュニケーション教育における発話と実践の対話的関連性について(一般セッション,コミュニケーション支援,共生コミュニケーション及び一般)
- サイエンスショップにおける臨床研究の可能性 : 市民の声から協働のあり方を探る(一般セッション,コミュニケーション支援,共生コミュニケーション及び一般)
- 質疑応答
- インタフェースの評価方法の提案にむけた試み : iFace利用場面の相互行為の分析(コミュニケーション支援,一般)
- ディスコミュニケーションとコミュニケーション支援 : その理論的素描(コミュニケーション支援,一般)
- インタフェースの評価方法の提案にむけた試み : iFace利用場面の相互行為の分析(コミュニケーション支援,一般)
- ディスコミュニケーションとコミュニケーション支援 : その理論的素描(コミュニケーション支援,一般)
- 看護経験のアクチュアリティを探求する対話式インタビュー (焦点 質的アプローチが変える臨床研究)
- 専門教育におけるコミュニケーション教育の実際--前言語的次元の身体性に教えられること (特集 コミュニケーション教育の最前線)
- 老人保健施設における入浴介助者の疲労感のタイプと影響因子 : 疲労感のタイプと入浴介助者が行うケアの質との関係から
- 知としてのコミュニケーション : 遷延性植物状態とされる患者との関わりから
- 「痛み」の理解はいかに実践されるか--急性期看護場面の現象学的記述 (現象学的研究における「方法」を問う)
- 看護ケアの実践知--「うまくできない」実践の語りが示すもの (現象学的研究における「方法」を問う)
- 生活の自律--ALS-Dプロジェクトの実践より (コミュニケーションデザイン論集)
- 「普通」を捉えなおす--「現場力」の分析を通して
- 緩和ケア病棟における家族を対象としたサポート・グループでの語りの様相
- ケアを学び合う(12)看護学生の手の力--身体の感覚的経験に導かれた看護ケア
- 「気づくこと」の下部構造--身体を介した交流としての看護 (特集 身体の可能性--看護的身体論序章)
- 看護ケアの現象学--関わりの中で開かれる植物状態患者との交流 (総特集 現象学--知と生命) -- (現象学の拡張)
- 看護における全体性の概念
- 在宅介護が高齢介護者の循環器機能に及ぼす影響に関する検討(第2報) : 夜間介護に注目して
- 在宅介護が高齢介護者の循環器機能に及ぼす影響に関する検討(第1報) : 女性介護者による介護行為に注目して
- 病いが形づくられる時、ケアは共に始まっている (特集 〈共に在る〉哲学)
- 「からだトーク」あるいは身体表現ワークショップの映像記録化について
- 「現場力」ノオト(2010年・秋)
- 【第二報告】としての看護ケア(シンポジウム ケアの現在と今後の展望-二十一世紀の医療と福祉に向けて-)
- 学際研究と教員の学びなおし--高度教養教育のあり方を手がかりにして
- 「現場力」ノオト(2011年・春)
- 身体ワークショップ(その1)高齢者デイサービス「祥の郷」での試み
- 身体性に生起する理解 : 体験過程としてのフォーカシング
- 看護実践はいかに語られるのか?--グループ・インタビューの語りに注目して (特集 物語りと共約幻想)
- シンポジウム 現象学的研究の多様性と普遍性について (第37回一般社団法人日本看護研究学会学術集会講演記事)
- 「現場力」ノオト(2011年・秋)
- 事象に示される通りに : フィールドワークという実践 (特集 経験を記述する : 現象学と質的研究)
- 「現場力」ノオト(2012年・秋)
- 2011年度ワークショップ入門講座
- 看護の学問的協働の展開 : 感性工学, 医療人類学, 現象学の立場から
- 時間経験と協働実践の編成 : 急性期病棟の看護に注目して (特集 経験を記述する : 現象学と質的研究)
- 看護実践はいかに語られるのか? : グループ・インタビューの語りに注目して(物語りと共約幻想)
- 学際研究と教員の学びなおし--高度教養教育のあり方を手がかりにして
- 「普通」を捉えなおす--「現場力」の分析を通して
- 「現場力」研究術語集(第3報) (コミュニケーションデザイン論集)
- 生活の自律--ALS-Dプロジェクトの実践より (コミュニケーションデザイン論集)