地区診断と健康教育指導案作成を組み合わせた教育プログラムによる学生の学び
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概要
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背景 本学では、地域看護活動論を教授する1科目として健康教育論が位置づけられている。地区活動の手段としての健康教育が理解できることを目指して、地域のヘルスニーズから健康教育の展開が考えられるよう、並行して開講されている地域看護論演習で行う地区診断演習と組み合わせて健康教育指導案を作成する課題を提示した。目的 試行した教育プログラムの成果として、学生の最終レポートの記述から健康教育・地区活動に関する学びの内容を確認し、今後の課題を検討した。方法 地区診断で見出した地域のヘルスニーズを踏まえて健康教育指導案を作成する教育プログラムを実施した。本プログラムを受講し研究協力の得られた71名のレポートから、健康教育や地区活動に関する学びを抽出し分類した。結果 学びの内容は、健康教育の目的に関すること101件、健康教育・地区活動の展開に関すること631件、看護職の役割や能力に関すること12件、行動変容に関すること5件、病院と異なる側面に関すること11件、に大別できた。健康教育の目的では、【仲間づくりをする】【家族、地域に波及させる】【自主的な活動につなげる】、健康教育・地区活動の展開では、【参加者の主体性が大切】【動機づけが大切/工夫する】【地域特性にあわせる】【対象特性を理解する/あわせる】【他機関と連携・他職種と協働する】で記述が多かった。結論 今回、レポートから学生の学びを分析し、地区活動の手段としての健康教育の目的や地区活動方法の特徴として大切にすべき側面について理解していることが確認できた。今後、これらの学びを学生が実習地において検証できるようにすることが課題である。
- 滋賀県立大学の論文
- 2006-03-31
著者
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