粘膜免疫のユニーク性の解明と粘膜ワクチンへの展開(誌上シンポジウム)
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概要
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The mucosal immune system acts as the first line of defense against microbial infection through a dynamic immune network based on innate and acquired mucosal immunity. To prevent infectious diseases, it is pivotal to develop effective mucosal vaccines that can induce both mucosal and systemic immune responses, especially secretory IgA (S-IgA) and plasma IgG, against pathogens. Recent advances in medical and biomolecular engineering technology and progress in cellular and molecular immunology and infectious diseases have made it possible to develop versatile mucosal vaccine systems. In particular, mucosal vaccines have become more attractive due to recent development and adaptation of new types of drug delivery systems not only for the protection of antigens from the harsh conditions of the mucosal environment but also for effective antigen delivery to mucosa-associated lymphoid tissues such as Peyer's patches and nasopharynx-associated lymphoid tissue, the initiation site for the induction of the antigen-specific immune response. In this review, we shed light on the dynamics of the mucosal immune system and recent advances toward the development of prospective mucosal antigen delivery systems for vaccines.
- 公益社団法人日本薬学会の論文
- 2007-02-01
著者
-
清野 宏
東京大学医科学研究所炎症免疫学分野
-
清野 宏
大阪大学微生物病研究所免疫化学分野
-
國澤 純
東京大学医科学研究所感染・免疫部門炎症免疫学分野
-
清野 宏
東京大学医科学研究所感染免疫部門炎症免疫学分野
-
國澤 純
東京大学医科学研究所
-
清野 宏
東京大学医科学研究所 炎症免疫学分野
-
清野 宏
東大 医科研 感染・免疫部門 炎症免疫学分野
-
合田 昌史
東京大学医科学研究所炎症免疫学分野
-
清野 宏
東京大学医科学研究所
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