網膜双極細胞における細胞タイプと最大イオンコンダクタンスに関する解析
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概要
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神経細胞のイオン電流特性は,薬理学的,分子生物学的手法を用いて調べられてきた.また,得られた知見に基づいて各種神経細胞に工学的手法を適用することでイオン電流の数理モデルが構築されている.これらの各種の研究手法の融合により生成された数理モデルは,記録データの平均値をパラメータとして記述されるが,個々の神経細胞は固有のパラメータセットをもつことが示されており,さらには,イオンチャネルに関する免疫組織化学的知見により,同種細胞においてもサブタイプの違いによってパラメータが異なる可能性が示唆されている.本研究ではオンライン実験の一つとして開発されたオンラインパラメータ推定法のアルゴリズムを適用し,パッチクランプ法で薬理学的手法を用いずに記録した網膜双極細胞の各イオン電流の最大コンダクタンス値を推定し,それぞれの値と記録した細胞のサブタイプとの関係を調べた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-11-28
著者
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石原 彰人
中京大学生命システム工学部
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臼井 支朗
理化学研究所脳科学総合研究センター
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臼井 支朗
理研脳科学総合研究センター
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臼井 支朗
名古屋大学工学部電気学科
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KAMIJI Nilton
理化学研究所 脳科学総合研究センター
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石金 浩史
理化学研究所 脳科学総合研究センター
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山地 一禎
理化学研究所 脳科学総合研究センター
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臼井 支朗
豊橋技科大
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臼井 支朗
独立行政法人 理化学研究所 脳科学総合研究センター
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臼井 支朗
豊橋技術科学大学 : 理研・脳科学総合研究センター
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Kamiji Nilton
理化学研究所脳科学総合研究センターニューロインフォマティクス技術開発チーム
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臼井 支朗
豊橋技術科学大学
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山地 一禎
国立情報学研究所
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臼井 支朗
理化学研究所
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