腎機能別の過量投与危険率を根拠とした塩酸バンコマイシン(VCM)初期投与量設定法
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概要
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We developed an initial dosage regimen for vancomycin hydrochloride (VCM) therapy based on over-dosing range (IOR) incidence determined from the relationship between trough levels and estimated creatinine clearance (CLcr) in 276 patients from Chubu, Chugoku and Kumamoto Rosai hospitals using assumed daily doses of 500, 1000 and 2000mg. We divided the patients into two groups, a once-a-day group (77) and a twice-a-day group (199), according to the method of administration. The predicted concentrations of VCM at trough levels (Cp-t) at 500, 1000, and 2000mg/day were calculated as level/dose ratios. The IOR was determined from the incidence of VCM levels greater than 15μg/mL in patients with different CLcr rates. An assumed dosage of 500mg/day produced an adequate VCM level range in patients with CLcr≧30mL/min but the VCM level range was not adequate in patients with CLcr<50mL/min. In the case of the 1000 and 2000mg/day dosages, the IOR was calculated to be about 5.6% in patients with CLcr≧50mL/min and up to 15% for those with CLcr≧80mL/min. The influence of age on IOR based on Cp-t was not significant. Using our results, we determined a VCM dosage regimen based on renal function: 500mg/day for a CLcr of 30-40mL/min; 1000mg/day for a CLcr greater than 50mL/min and 2000mg/day for a CLcr greater than 80mL/min. We concluded that a dosage regimen based on IOR is appropriate for determining the initial dosage of VCM.
- 日本医療薬学会の論文
- 2006-12-10
著者
-
河村 孝彦
中部労災病院勤労者予防医療センター
-
河村 孝彦
中部労災病院内科
-
河村 孝彦
中部労災病院呼吸器内科
-
河村 孝彦
中部労災病院 代謝内分泌内科
-
前田 頼伸
大阪労災病院薬剤部
-
中根 茂喜
中部労災病院
-
前田 頼伸
独立行政法人労働者健康福祉機構大阪労災病院
-
藤井 裕史
熊本労災病院薬剤部
-
伊藤 功治
横浜労災病院薬剤部
-
前田 頼伸
独立行政法人労働者健康福祉機構大阪労災病院薬剤部
-
前田 頼伸
井野口病院 薬剤科
-
林 知宏
名城大学薬学部
-
水谷 義勝
中部労災病院薬剤部
-
伊藤 功治
独立行政法人労働者健康福祉機構横浜労災病院:中部労災病院薬剤部:大阪労災病院薬剤部:熊本労災病院薬剤部
-
藤井 裕史
熊本労災病院
-
中根 茂喜
独立行政法人労働者健康福祉機構中部労災病院
-
成田 麻理子
中部労災病院薬剤部
-
伊藤 功治
中部労災病院薬剤部
-
前田 頼伸
大阪労災病院
-
中根 茂喜
中部労災病院薬剤部
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