移動コンピュータ群のための間欠的通信プロトコルとその性能評価(セッション5:ルーティング(1))
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
相対速度が小さく、継続的に無線マルチホップ配送が可能である状態を保ちながら移動するコンピュータ群における通信を考える。同一の移動コンピュータ群に含まれる移動コンピュータ間では安定したマルチホップ通信が可能である一方、異なる移動コンピュータ群に含まれる移動コンピュータ間においては、その相対速度の大きさによって必ずしも安定したマルチホップ通信を行なうことが出来ない。特に、移動コンピュータ群の密度が低く、移動コンピュータ群が高速に移動する場合、マルチホップ通信可能な限られた時間内により大量のデータを交換するためには、経路制御メッセージのオーバヘッドを削減することが求められる。本論文では、隣接する移動コンピュータ群間の通信をその相対位置によって動的に決定されるゲートウェイ移動コンピュータを介して行なうCC-WSCPプロトコルを提案する。CC-WSCPプロトコルは、移動コンピュータ群の移動による相対速度の変化に伴うゲートウェイの動的な変更とそれに伴う群内ルーティングの変更を行なう。シミュレーション実験により、隣接する2つの群全体に対してDSDVを用いる場合と比較して11.4%の制御メッセージを削減し、232%多くのデータメッセージを群間で配送することを明らかにした。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-11-16
著者
関連論文
- 1V-4 IEEE802.11無線LAN端末の接続無線基地局選択手法とその実装(プロトコルと性能測定,学生セッション,ネットワーク)
- TDMAを用いたモバイルアドホックネットワークにおける通信遅延短縮手法(セッション2-C:アドホックネットワーク)
- IPデータグラム群の複数経路配送を用いたVPN装置の実装と性能評価実験(セッション2 : ネットワーク・プロトコル)
- 隣接無線ノードの受信機会を指標とした高信頼高スループット無線マルチホップ配送手法(フォトニックネットワーク・システム,光制御(波長変換・スイッチング・ルーチング)光ノード技術,WDM技術,マルチレイヤ・クロスレイヤ,次世代トランスポート(高速Ethernet,ASON/OTN),一般)
- 近隣ノードの送信機会を尺度とした高信頼無線通信方法の選択手法(セッション1:無線ネットワーク)
- 位置ベースルーティングのためのノード位置広告手法(無線・アドホック,ホームネットワーク,ユビキタスネットワーク,コンテキストアウェア,eコマース及び一般)
- 動的経路変更による無線マルチホップ配送経路間衝突の削減(経路制御,ホームネットワーク,ユビキタスネットワーク,コンテキストアウェア,eコマース及び一般)
- FastFACE : 探索時間を短縮したFACEアドホックルーティングプロトコル(モバイル・アドホックネットワーク(4))
- 暗号通信を用いたIP通信拡散手法
- 指向性アンテナによるアドホックルーティングプロトコルの高性能化(:フォトニックネットワーク, IP over WDM技術, 及び一般)