福祉専門職としての援助者の質に関する研究
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概要
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福祉施設の役割は、利用者に対し、福祉施設という環境において、日常的な生活行為の援助を通じて、心身ともに安定した快適な生活に向けての支援を行い、生活への意欲を高め、生活の質の向上を図ることにある。さらに、福祉施設での生活ではどうしても欠落してしまいがちな家庭機能を人的資源を用いて補完しつつ、でき得る限り利用者の期待する生活を維持できるように、支援することを目的にしている。また、個々の利用者に最も適切な援助を行い、常に利用者の利益を考慮しその権利を保障することは福祉施設の重要な機能のひとつとなっている。一方、社会福祉援助は本質的に利他的な活動であるため、専門職者としての倫理観が問われる。なによりも人間の尊厳、自由そして個性など、人間を尊重するという厳格な価値を認める考え方が基盤になければならない。そのうえに利用者の生活状況についての適切な判断と生活ニーズの理解といった知識が必要であり、それらをふまえて援助を行う専門技術が展開されなければならない。そもそも社会福祉援助は利用者と援助者の人間関係を成り立たせることを通して行われる実践のため、人間性に関わる資質と無関係ではない。そこで、本研究では援助者の質について、価値、知識、技術、資質の側面から福祉施設と学生の認識を比較検討することにより、その要素が何であるのかを考察した。
- 会津大学短期大学部の論文
- 2006-02-28
著者
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