味覚の受容と味蕾細胞分化の分子メカニズム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Recently, there has been significant advance in understanding of the molecular mechanisms of taste reception. Taste receptors for sweet, umami and bitter have been cloned, and studies on the ligand specificity and functional domain of the receptor have been performed by Ca^<2+> imaging in HEK293 cells in the past few years. However, the cellular basis for taste perception still remains elusive Taste receptors are specifically expressed in the taste buds that are distributed on the tongue and soft palate. In mammals, taste buds are maintained under the continuous cell renewal and the life span of taste bud cell is estimated about 10 days. Taste buds are trophically supported by taste nerve, and denervation causes the disappearance of taste buds in about 10 days. We have investigated on the molecular basis for the taste bud maintenance and the taste cell differentiation. In the first part of this review, recent progress in understanding the taste receptor functions is described. In the second part, the molecular mechanisms of taste bud maintenance are discussed mainly based on our recent studies.
- 2006-03-25
著者
-
三浦 裕仁
鹿児島大学・大学院医歯学総合研究科・口腔生理学
-
三浦 裕仁
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 生体機能制御学講座 口腔常態解析学分野
-
三浦 裕仁
鹿児島大学・大学院医歯学総合研究科
関連論文
- コロラド滞在記(滞在記)
- P1-53 マウス味蕾内のgustducin発現細胞におけるサッカリン応答の解析
- S3-1 味細胞特異的に発現する遺伝子の口腔内の部位による多様な発現様式(シンポジウム3 味覚情報の伝達機構,2009年度日本味と匂学会第43回大会)
- P-030 大錐体神経と鼓索神経とをつなぎ換えて再生させた味蕾の細胞分化(ポスターセッション,2008年度日本味と匂学会第42回大会)
- Multiplex PCR法を用いた組換えトウモロコシ5系統からの組換え遺伝子の検知法
- 遺伝子組換えトウモロコシCBH351系統からの組換え遺伝子の検知法
- ダイズ及びダイズ加工食品からの組換え遺伝子の検知法(第1報)
- P-049 マウス発生過程の軟口蓋領域における味蕾基底細胞の分化過程と神経支配の開始時期(ポスターセッション,2007年度日本味と匂学会第41回大会)
- P-003 Na K ATPaseレギュレーター、Fxyd6の味蕾における発現(ポスターセッション,2007年度日本味と匂学会第41回大会)
- P1-28 マウスにおけるIII型細胞マーカーNCAMの発現と細胞系譜(2005年度日本味と匂学会第39回大会)
- P1-27 マウス発生過程における味蕾基底細胞マーカー遺伝子の発現解析(2005年度日本味と匂学会第39回大会)
- S2-1 味覚関連遺伝子の探索とその機能解析(味覚の受容から認知に至るしくみ-最近のトピックス-, 2005年度日本味と匂学会第39回大会)
- 味を感じるメカニズム--甘味・うま味・苦味:T1r,T2r受容体を中心として
- シキミ酸リン酸化酸素II発現系の構築とシキミ酸3-リン酸の調製
- P-021 軟口蓋味蕾の味覚受容体発現パターンとgustducin KOマウスの軟口蓋味蕾の味覚応答解析(ポスターセッション,2009年度日本味と匂学会第43回大会)
- P-008 マウス味蕾における線維芽細胞増殖因子Fgfおよびその受容体FgfrのRT-PCR解析(ポスターセッション,2009年度日本味と匂学会第43回大会)
- P-055 軟口蓋味蕾の味覚受容体発現パターンとgustducinノックアウトマウスの軟口蓋味蕾の味覚応答解析(ポスターセッション,2008年度日本味と匂学会第42回大会)
- P-050 gustducinノックアウトマウスの軟口蓋味蕾の味覚応答解析(ポスターセッション,2007年度日本味と匂学会第41回大会)
- P-089. 軟口蓋味蕾の味覚応答の種特異性(ポスターセッション, 2006年度日本味と匂学会第40回大会)
- 味覚の受容と味蕾細胞分化の分子メカニズム
- P1-12 マウス軟口蓋味蕾の味覚応答(2005年度日本味と匂学会第39回大会)
- P2-33 TIR3と味覚受容関連遺伝子の味蕾における発現様式の比較
- P2-18 成体マウスにおける味神経に依存した味蕾の維持に関する解析
- W1-2-2 DNAマイクロアレイを用いた味受容関連遺伝子の網羅的探索(パート2.味・食、新手法など)(味と匂いの研究の新機軸を目指して)
- マウス舌味蕾におけるレプチン受容体の発現と味神経甘味応答の抑制
- 神経分化マーカーMash-1と味覚情報伝達関連遺伝子gustducin, TIR2の発現様式の比較
- P-014 Gustducinを介さない苦味情報伝達系のlicking解析による評価(ポスターセッション,2010年度日本味と匂学会第44回大会)
- 有郭乳頭上皮ライブラリーnの部分プロファイリング
- 成体マウスにおける味覚神経に依存した味蕾の維持とSonic hedgehog(Shh)/Patched1(Ptc)の発現
- マウス舌味蕾におけるレプチン受容体とSTAT3mRNAの発現
- 甘味受容体TIR3のクローニングと発現の解析
- 1.特集にあたって(味蕾培養系を用いた味蕾細胞分化メカニズム解明の試み-1)
- 官能評価データの分散分析 パネルを使った実験の計画から解析まで, リー・ナース・ロズボッテン著, 内田治・秋田カオリ訳, A5判, 200頁, 2,800円+税, 東京図書, 東京, 2010年11月, ISBN978-4-489-02086-5
- P-016 味蕾の発生過程における味蕾基底細胞マーカーとSox2の発現(ポスターセッション,2011年度日本味と匂学会第45回大会)
- P-009 レセプター型チロシンキナーゼc-Kitのマウス味蕾における発現様式(ポスターセッション,2011年度日本味と匂学会第45回大会)
- 味蕾の発生過程における味蕾基底細胞マーカーとSox2の発現
- レセプター型チロシンキナーゼ c-Kit のマウス味蕾における発現様式