農産物の通気乾燥における最適風量について : I.生籾における予備実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
農産物の厚層通気乾燥において, 水分吸着を生じない最適風量について, 生籾を供試して検討した結果は次のようである.1.厚層通気乾燥では, 最上層が乾燥しはじめるまでは恒率乾燥期間と認められ, この期間の排出空気の乾燥推進力は無視できる.2.乾燥初期, 上層部で一時的な水分吸着が生じ, 全層としてその分だけ蒸発水分量は減ずる.3.同一の(G/M_d)であれば吸着期間はほぼ等しく, (G/M_d)が5.7より多ければ水分吸着は無視できる.また吸着量は熱風温度が高くなれば増加する.4.水分吸着を考えた場合, 生籾の最高の乾燥速度係数(K)は0.84で, 風量(G)は5.7M_dであった.
- 鹿児島大学の論文
- 1983-03-15
著者
関連論文
- 常温低湿空気による農産物の乾燥及び品質評価(第2報) : 各種農産物の乾燥速度の比較
- 常温低湿空気による農産物の乾燥および品質評価(第1報) : 固体吸着剤および冷却除湿方式に関する基礎実験
- 割干し大根の乾燥及び貯蔵特性に関する研究
- 早期米の乾燥システムの開発
- ヒートポンプ除湿機の除湿性能および穀類乾燥への利用
- ステビアの基礎乾燥特性
- 農産物の通気乾燥における最適風量について : I.生籾における予備実験