ヒートポンプ除湿機の除湿性能および穀類乾燥への利用
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概要
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この研究は, 試作した実用規模のヒートポンプ除湿機を使用して, 農産物を乾燥する場合における除湿機の性能や乾燥能率について検討した.その結果を要約すると, 次のようである.1.ヒートポンプ除湿機(H.P.D.)内を通過する風量の変化(風量範囲13〜20m^3/min)に対し, 全効率(η), 成績係数はほとんど影響なく, 除湿量は17m^3/min附近を頂点として凸型の傾向を示した(Figs.4,5)2.外気条件とH.P.D.の除湿量との関係を求め, 各外気温度ごとの相対湿度および絶対湿度と除湿量との関係を明らかにした(Table 1,Fig.6〜Fig.9).3.乾燥空気湿度を制御するため, 一次, 二次空気の混合比を求め, これから自動制御の方式を検討した(Fig.10).4.外気条件やH.P.D.内の各温度から除湿量を求めるBakの計算式と, 本実験による実測値とを比較し, その一致しない原因について考察した(Table 2).5.本試作機を使用して大麦, 小麦, 早期籾の乾燥実験を行い, それぞれの乾燥能率, 乾燥所要エネルギー, 上下層の水分較差等を明らかにした(Table 3,Fig.11).
- 1987-03-16
著者
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