鹿児島県笠野原台地の黒色火山灰土壌の腐植について(続報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
前報に引続き, 笠野原台地の黒色火山灰土壌の腐植をTyulin氏法により分別定量した。1)黒土の上層の"黒ボコ"から下層の"黒ニガ"へと土壌の深さを増すに従い, 次の傾向がある。a)G_1G_<2a>及びG_<2b>はいずれも含量が少くなる。b)G_1/G_2が小となる。c)G_1,G_<2a>及びG_<2b>はいずれも, その窒素含量及び炭素率が減少する。d)R_<2b>中の有機物含量が増加する。2)全ての供試黒土においてa)コロイドの含量は常にG_<2b>>G_<2a>>G_1で, G_1含量は風乾細土の0.3〜0.5%, G_1の1s_1-humate含量はG_1の8〜15%, G_1の1st-humate中の窒素はG_1の0.1〜0.3%で土壌の全窒素の0.01〜0.06%を占めるに過ぎない。b)コロイド中の窒素含量は常にG_<2b><G_<2a><G_1である。
- 鹿児島大学の論文
- 1953-12-25
著者
関連論文
- 南九州の黒ボク土に多量施用された生牛糞の肥効と残効 : 土壌の理化学性の変化(その1)
- 南九州の黒ボク土に多量施用された生牛糞の残効について : 陸稲の地上部および根の生育様相の変化
- 桜島火山灰土の腐植集積過程に関する研究
- 黒色火山灰土壌の腐植の2,3の性質について(続報)
- 黒色火山灰土壤の腐植の2,3の性質について
- 鹿児島県笠野原台地の黒色火山灰土壌の腐植について(続報)
- 鹿児島縣笠野原台地の黒色火山灰土壤の腐植について
- 薩摩半島南部に分布する"コラ層"に関する研究(第2報) : 遊離珪酸, 礬土, 鉄及び色素率について