学生参加型授業の試み : 2005年度「福祉経済論」における学生たちの多彩な報告
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概要
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筆者の担当科目である「福祉経済論」の授業で、学生参加型授業を試みた。その要は、ゼミ別学生グループの報告に思い切った時間を与え、学生たちに授業を進めさせたことである。そこには、教員側の"仕掛け"を要するのだが、学生たちはいわゆるレジュメと板書による報告ばかりでなく、教員の予想を遙かに超えて、アンケート、インタビュー、ビデオ・スライド制作、模擬授業など、独自な方法で多彩な授業展開を行った。結果は、学生たちがそれぞれに工夫を凝らした報告を行い、参加度の高い授業となった。また、その準備のためにゼミ別に集まり、学生が自発的に学ぶ関係を構築していった。また、学生たちで授業を進めることによって、教員の一方的な講義に比べて、完壁とは言えないまでも私語、居眠り、ケータイ、内職が減り、授業に参加する空気が生まれてきた。もちろん、今後の課題は多々あるが、学生と学生、教員と学生との呼応関係を軸に学生参加型授業を追求する意義は大きいと思われる。
- 大阪健康福祉短期大学の論文
- 2006-03-25
著者
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