従軍看護婦派遣への道程に関する研究ノート (1)
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概要
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日赤は、戦地傷病兵救護を目的に創設された組織である。平時には、戦時準備として救護員の養成を行い、第二次世界大戦終結まで従軍看護婦養成、派遣を積極的に推進した。西南戦争当時、救護員養成はまだ行われておらず、現地募集の男性が救護にあたった。その後、従軍看護婦養成を開始し、日清戦争においては看護婦を厳選しつつ国内予備病院に限って救護活動の任にあたらせた。日清戦争時の救護活動の評価が良好であったことを受け、北清事変ではさらに病院船勤務を実行し、従軍看護婦は内地から海上へと勤務先を拡大していったのである。これらの続きに日露戦争と二つの世界大戦があるのだが、本稿では、今日の「武力攻撃事態法」において日赤が公共指定機関となっていることを念頭におきつつ、従軍看護婦派遣の初期の道程を追った。
- 大阪健康福祉短期大学の論文
- 2004-03-25
著者
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