教師のメンタルヘルスに及ぼすサポートグループ参加の効果 〜 自尊感情、バーンアウトの視点から 〜
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,教師のメンタルヘルス問題について,校外のサポート機能に焦点を当て,自尊感情及びバーンアウトの視点から検討を行った.本研究の対象は,自主的にカウンセリングを学び合うサポートグループ参加教師25名であり,実験群とした.実験群は,グループヘの10回の参加回数を基準にして,高群と低群の2群に分けた.また,一般の公立学校教師255名を対照群とした.実験群に対しては,自尊感情,バーンアウトを測定する質問紙調査を実施した.対照群に対しては,バーンアウトを測定する質問紙調査を実施した.その結果,高群は,低群に比べて自尊感情が高く,対照群に比べてバーンアウト合計が低いことが明らかになった.また,バーンアウトの下位尺度である個人的達成感低下が低いことも明らかになった.さらに,高群の自尊感情はバーンアウトに対する負の予測変数であることも明らかになった.これらのことから,サポートグループヘの参加は,参加者の自尊感情向上やバーンアウト軽減に影響を及ぼすことが示唆された.
- 秋田大学の論文
- 2006-04-28
著者
関連論文
- 教師のメンタルヘルスに及ぼすサポートグループ参加の効果 〜 自尊感情、バーンアウトの視点から 〜
- 不登校中学生のセルフエスティーム、社会的スキルがストレス反応に及ぼす影響
- 不登校傾向生徒に及ぼす構成的グループ・エンカウンターの効果 : Self-esteem, 社会的スキル, ストレス反応の視点から
- PC97 不登校を背景要因に持つ生徒に対する構成的グループエンカウンターの効果 : 適応指導教室での事例を通して
- 不登校生徒のストレスマネジメント : 社会的スキルとself-esteemの視点から
- 通常学級に在籍する軽度発達障害生徒への支援 --特別支援教育コーディネーターがリードするチーム支援--
- 特別支援教育コーディネーターの指名と養成研修の在り方に関する検討
- 思春期の摂食障害の子どもに対する学級担任としての対応事例
- 適応指導教室通級生徒の対人ストレッサーとソーシャルサポート
- 不登校中学生における自己意識・他者意識と社会的スキル
- いじめに関する社会心理学的一考察
- 青年期自閉症者の進路相談に関する考察
- 落ち着きのない子どもの変化と その母親の変化過程
- 不登校生徒の友人関係に関する一考察 -適応指導教室に通級する中学生の事例観察を通して-
- 巻頭言