知的障害生徒の豊かな生活のためのIT活用支援に関する授業実践
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概要
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近年,知的障害養護学校の児童生徒がパソコンや携帯電話によるインターネットトラブルに巻き込まれるケースが報告されるようになってきた.しかし現在,知的障害養護学校においてインターネットトラブルやその対応に関して組織的な指導が行われているわけではない.本研究では,知的障害生徒7名を対象にして,インターネット, webページ,電子メールや携帯電話等のIT活用支援に関する授業を9単位時間行い,その授業の分析から,生徒のIT活用能力が,どのような授業内容や指導方法で身に付くかについて検討を行った.その結果,学習内容を精選したり,教材の提示の仕方を工夫したりすることで,生徒に必要なIT活用に関する知識・技能・態度を育てることができることを確認した.また,生徒の個々の実態に即した目標や取り扱う内容について検討し,計画的に授業を実践していくことの重要性についても確認した.この結果を踏まえて,知的障害養護学校における情報教育のあり方について考察を行った.
- 秋田大学の論文
- 2006-04-28
著者
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