新潟県津川地域の中部〜上部中新統の珪藻化石層序およびテフラ層序に基づく年代層序
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概要
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新潟県津川地域の品沢川セクションに露出する中部〜上部中新統の野村層の珪藻化石層序とテフラ層序を研究した.本層は塊状の珪藻質泥岩からなり,多数のテフラ層を挟む.そのうち4層は広域に分布し,広域対比に有用であるとされている.珪藻化石帯はNPD 5B帯からNPD 7A帯までが認められた.また,12の珪藻生層準も確認され,野村層について高分解能の珪藻化石層序およびテフラ層序の枠組みが確立された.珪藻生層準の年代に基づいて作成された野村層の堆積速度曲線から,野村層の年代範囲は約12.0Maから7.5Maと推定した.4層の指標テフラ層,すなわちSng, Stm, TmhqおよびSnsgテフラ層の年代は,それぞれ約10.2Ma, 9.4Ma, 8.7Maおよび8.0Maと算定される.
- 地学団体研究会の論文
- 2003-07-25
著者
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黒川 勝己
新潟大学教育学部地学教室
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柳沢 幸夫
産業技術総合研究所地質情報研究部門
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黒川 勝己
新潟大教育
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平中 宏典
新潟大学大学院自然科学研究科
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柳沢 幸夫
産業技術総合研究所・地質情報研究部門
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柳沢 幸夫
産総研地球科学情報
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平中 宏典
新潟大教育
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平中 宏典
新潟大学教育学部
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柳沢 幸夫
産業技術総合研 地質情報研究部門
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