ヒラメ天然魚を用いた配合飼料給餌による親魚養成と採卵
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概要
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ヒラメ天然魚を用いて市販の配合飼料(試験区)および冷凍マアジ(対照区)をそれぞれ給餌して親魚養成を行い,水温と光条件を制御して2002年と2003年に誘発産卵試験を行った。また,得られたふ化仔魚を用いて初期10日間の飼育試験を行った。両年とも試験区においても産卵が認められたが,産卵成績は対照区の方が良好な結果を示した。しかし,得られた仔魚の活力や仔魚の生残・成長には,試験区と対照区の間で差はなかった。これらの結果から,天然魚を用いた配合飼料給餌による親魚養成が可能であることが判明した。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2006-09-15
著者
-
虫明 敬一
(独)水産総合研究センター養殖研究所栽培技術開発センター
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虫明 敬一
(独)水産総合研究センター五島栽培漁業センター:(現)(独)水産総合研究センター栽培漁業部
-
本藤 靖
(独)水産総合研究センター五島栽培漁業センター
-
村上 直人
(独)水産総合研究センター宮津栽培漁業センター
-
津崎 龍雄
(独)水産総合研究センター宮津栽培漁業センター
-
津崎 龍雄
(独)水産総合研究センター宮津栽培漁業センター:(現)(独)水産総合研究センター玉野栽培漁業センター
-
村上 直人
(独)水産総合研究センター北海道区水産研究所
-
村上 直人
(独)水産総合研究センター宮津栽培漁業センター:(現)(独)水産総合研究センター北海道区水産研究所
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