IPマルチキャスト放送における信頼性を確保した伝送方式の一検討(映像伝送・符号化,オフィスにおけるマルチメディア通信,IP放送/映像サービスの品質及び一般)

概要

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IPネットワークを用いた映像配信が盛んになり、IPマルチキャスト放送が地上デジタル放送の再送信の方法としても注目されている。IPネットワークではパケットロスなど伝送品質低下が発生することがあるが、一般にその発生タイミングや頻度は通信経路や受信装置により異なっている。放送の観点からは、そのような品質低下が発生した状態であっても、コンテンツの視聴品質を維持できることが望ましい。そこで、送信側ではFEC(Forward Error Correction)の検査パケットを2つのストリームとして送信し、受信装置はそれぞれの受信品質に応じて検査パケットを選択受信する伝送方式を考案した。考案した伝送方式では、信頼性をより高めるため選択受信によってロスパケットを回復できなかった場合に、ARQ(Automatic Repeat Request)を併用する。ARQに対する応答として、要求されたデータパケット及び検査パケットを送る方法、検査パケットのみを送る方法を考案し、実験によりこれらの考案した伝送方式が、受信する検査パケット量を抑えながら信頼性を確保できることを確認した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-09-07