日本海西部沖合底びき網漁獲物における急速冷却の鮮度保持効果
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概要
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日本海西部の沖合底びき網漁業で漁獲される魚類の鮮度保持を目的に,船上における漁獲物冷却方法を検討した。高水温漁期(9〜10月)に船上で漁獲直後の腹腔内温度を測定した結果,表層海水温近くまで上昇していた。木箱(20kg入)に予備冷却なしで魚を詰め,氷蔵した場合,木箱内全体の漁獲物の冷却には10時間以上を要した。また,魚体の急速冷却には水冷が最も有効であった。本試験から,沖合底びき網漁獲物の魚種,大きさ,腹腔内温度別に,冷却海水を用いた予備冷却条件および鮮度保持における漁獲直後の冷却の有効性が明らかにされた。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2006-05-15
著者
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原田 和弘
兵庫県立農林水産技術総合センター但馬水産技術センター:(現)兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センター
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原田 和弘
兵庫県立農林水産技術総合センター但馬水産技術センター
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原田 和弘
兵庫水技セ
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