ウグイによるブルーギル卵の捕食効果についての実験的解析
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概要
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産卵床を備えた7つの実験池にブルーギルの雄1尾と雌2尾をそれぞれ収容したところ,合計で12回の産卵があり,砂利の上方から数えた卵数は2,060から3,850の範囲にあった。上方から数えた卵数を3,000に調節し,そのうち6例では10尾のウグイを放流し,残りの5例ではウグイを放流しなかった。ウグイを放流した池で産卵後4日目に出現した仔魚は平均して28.5尾であり,ウグイを放流しなかった池の888.0尾に比べて有意に少なかった。ウグイを湖沼に放流することはブルーギルを抑制するうえで有効である可能性が示された。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2006-05-15
著者
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片野 修
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
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坂野 博之
(独)水産総合研究センター 中央水産研究所 内水面研究部
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片野 修
(独)水産総合研究センター 中央水産研究所 内水面研究部
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VELKOV BORIS
東京海洋大学海洋学部海洋生物資源学科
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坂野 博之
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
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