福島県沼沢湖に生息するヒメマスの動物プランクトン選択性
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概要
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ヒメマスの動物プランクトンに対する餌選択性を明らかにした。ヒメマスの胃内容物中には動物プランクトンのみが認められた。胃内容物中のプランクトン組成は環境水中の組成と異なり、大型のハリナガミジンコが優占していた。一方、環境水中で最も大型のケンミジンコに対して、選択性は認められなかった。以上のことから、ヒメマスは特定の動物プランクトン種を選択的に摂餌することが示された。過剰なヒメマスの放流は選択的摂餌を介して動物プランクトンの群集構造を改変し、ヒメマス資源に悪影響を与える可能性が考えられた。
- 水産増殖談話会の論文
- 2010-03-20
著者
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