介護福祉実習における記録指導の課題
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概要
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介護福祉実習において学生がもつ負担感の一つに実習記録がある。実習施設の指導者から問題が指摘されることも多く指導が必要であるが,実習ノートの記載だけの問題ではなく,実習の目標の持ち方や学んだことの事実を客観的に記述し,何を考えたかが重要である。毎日,実習日誌を書き,学んだことを振り返ることは大きな学習効果となるので,いかに指導を展開するか教員としても課題である。指導は実習指導の授業,実習巡回指導の時,実習終了後に実習ノートを提出した時といくつかの場面はあるが,何を記録上の問題として指導をするか教員間で検討が必要である。今回,介護実習記録上の問題と指導方針を明らかにするため,学生の記録のうち,全体的に陥りやすい問題をとりあげて検討した。授業における記録の指導方針を見直す必要性,実習の手引きの記録の項の指導の重点についての工夫の必要性が明らかになった。記録上の問題にとどまらず,いかに実習の目標を具体化できるか,実習手引きには重要な項目が記載されているが,どこに重点を置くかが重要な論点である。このことを学生にいかに具体的に捉えさせることができるかが教育の重点であると思われる。
- 田園調布学園大学の論文
- 2006-03-17
著者
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