成人看護学演習における漸進的筋弛緩法の学習効果 : 学生の生理学的指標と主観的評価より
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概要
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本研究の目的は成人看護学演習における漸進的筋弛緩法の学習効果を生理学的指標と主観的評価より明らかにすることである。本学看護学科学生80名を対象に漸進的筋弛緩法を実施し、質問紙の有効回答77名(96.3%)を分析した結果は以下の通りであった。1.収縮期血圧、拡張期血圧、脈拍数は、漸進的筋弛緩法の実施後に有意の低下が認められた。2.身体感覚の全ての得点は漸進的筋弛緩法の実施後、有意に上昇しており、リラックス反応が得られたことが示唆された。3.学生の多くは、自由記述で「リラックスできた」などの肯定的意見をあげており、リラックス効果を体験できていた。4.半数以上の学生は、自由記述で患者への援助として、「手術で緊張していたり、不安や不眠のある患者に対しては、リラクセーションを行うことがよいと思う」「手術前や緊張している患者などに対してリラクセーションを提供してあげたい」などの意見をあげていた。以上より、学生は漸進的筋弛緩法を体験することによってリラクセーションの必要性を認識し、また患者への看護に結びつけて考えられたことが示唆された。
- 高崎健康福祉大学の論文
- 2006-03-30
著者
-
高橋 さつき
群馬県立県民健康科学大学
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田邉 美佐子
短期大学部・看護学科
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木村 清美
短期大学部・看護学科
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瀬山 留加
短期大学部・看護学科
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高橋 さつき
短期大学部・看護学科
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近藤 由香
短期大学部・看護学科
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瀬戸 正子
短期大学部・看護学科
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田邉 美佐子
高崎健康福祉大学看護学部看護学科
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高橋 さつき
群馬大学医学部附属病院
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