二枚貝多歯類に於ける〓歯部の構造の顕微鏡観察 I : Anadara リュウキュウサルボオ属の〓歯構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The present paper is the first report of a series of microscopic observations of the hings part of various arcacean species. By the optical microscopic observations, the type of structure of the tooth in the genus Anadara differs both from the "complex structure" composing the inner layer of the shell and from the "crossed lamellar structure" of the outer layer. For this structure of the tooth, the "elliptic lamellar structure" is newly proposed. The hinge plate underlying the tooth is composed of the "crossed lamellar structure". The elliptic lamellar structure is constructed of the aggregation of the basic units of very small lamellae. Although these lamellae are the same in size and form as the "second order lamellae" which are the basic units of the outer shell layer, the difference between the shell layers and the tooth, can be recognized in the mode of aggregation of the second order lamellae. The tooth structure is diagramatically shown in the stereographic model (Text-fig.3) depicted on the basis of the observation in the three main sections. There are described another structure of the striations on the side wall of tooth and the initiation of the growth of the tooth on the lateral margin of hinge.
- 日本貝類学会の論文
- 1969-01-31
著者
関連論文
- 千葉県佐倉市上別所から産出したナウマンゾウについて
- 千葉県佐倉市より産出したナウマンゾウについて : 古生物
- 貝殻組織からみたDosinia kaneharaiとその他のDosinia類との類縁関係に関する問題
- 本邦産エゾタマキ(Glycymeris yessoensis)の変異について
- イタヤガイの変異について
- 討論記事
- 本邦中新統におけるオオミツバマツ(Pinus trifolia MIKI)の2つの新産地
- 三浦半島の三浦層群について
- 茨城県山方町から発見された石器について(予報)
- 成田層の古環境の研究その1、木下・小林付近の木下層の再検討 : 第四紀
- 化石相から見た古成田海の堆積環境について : 古生物
- 千葉県多古町付近の成田層における自生型化石の産状 : 古生物
- 古生物研究所の概要(II)
- 古生物研究所の概要
- タマキガイ属 (Glycymeris)・リュウキュウサルボウ属 (Anadara) の化石にみられる多毛類による穿孔
- ワシノハ (Arca navicularis Bruguiere) およびウミギク (Spondylus barbatus Reeve) の殼にみいだされた管状構造について
- マガキの殼体に穿孔しているモモガイの古生態について : 千葉市谷当町の上岩橋層上部に発達しているカキ礁の研究(第1報)
- 現世Neotrigoniaの貝殻および〓歯構造の研究(その2) : 古生物
- 現生Neotrigoniaの〓歯構造について : 古生物
- 現生および化石Limopsidaeのて〓歯部構造について : 古生物
- 二枚貝多歯類における〓歯部の構造の顕微鏡観察 II : フネガイ属 (Arca) の〓歯構造
- 光学顕微鏡による二枚貝多歯類の〓歯構造の研究 : 二枚貝〓歯部の硬組織の比較形態学的研究による多歯類の系統関係についての一考察
- 成田層の層相と下底の地形との関係:霞ケ浦北岸および北浦周辺の第四系
- 戦後の科学技術者運動-9-地学団体研究会と民科-上-
- 戦後の科学技術者運動-10-地学団体研究会と民科-下-
- 常総台地の成田層の形成史 : とくに霞ヶ浦・北浦の成因に関連して
- 二枚貝多歯類に於ける〓歯部の構造の顕微鏡観察 I : Anadara リュウキュウサルボオ属の〓歯構造
- 伊豆七島新島海岸から発見された石灰岩礫について
- 二枚貝の貝殻構造に関する研究の現状:とくに管状構造の意義について
- 討論会特集号の序に代えて
- 古生物学の課題 : 周辺科学との結合のために
- サラガイの形態変異に関する研究(第 1 報) : 彎入の形態と殻片内側の色調について
- "種の起源"から100年(進化)
- グリン・タフ地向斜の意義(東北日本と西南日本)
- 東北日本の第三系の構造の特性 : とくに石巻(いしのまき)-鳥海山(ちょうかいざん)構造帯について
- 田舎教師のこと(地学教育をささえる條件,つくること,ひろめること-国民から何を学んだか)
- VI.大学における専門教育と高校以下の地学教育の問題点(5.大学における地学教育,II.団研と教育,第29回前橋総会シンポジウム「団研と教育」)
- 千葉県佐倉市上別所から産出したナウマンゾウについて
- 千葉県香取郡下総町猿山から産出したいわゆる"ナウマンぞう"の頭骨化石について-予報-