クモ膜下出血後の脳血管攣縮の評価と血管内治療
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概要
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破裂動脈瘤急性期治療後の症候性血管攣縮(SVS)の重症度評価におけるNIHSSの有用性と,これに基づいた血管内治療(EVTs)の適用を検討した.SVS症例94例のうち,EVTs導入前の28例と,導入後の66例中EVTs施行例46例でSVS発症前および診断時のNIHSS scoreと脳梗塞の合併率・転帰を比較,さらにEVTs施行タイミングを検討した.全群でSVS発症前のNIHSS scoreは脳梗塞合併率や転帰と有意に相関しなかったが,SVS診断時のNIHSS scoreは有意に相関した.また,EVTs導入後の転帰が導入前よりも良好な傾向があり,6時間以内のEVTs施行例で転帰が良好であった.本検討は,SVS評価やEVTs適応患者の選択におけるNIHSSの有用性,さらには速やかなEVTs施行の有効性を示した.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2006-06-20
著者
-
橋本 邦雄
土浦協同病院
-
山崎 信吾
土浦協同病院脳神経外科
-
河野 能久
土浦協同病院脳神経外科
-
芳村 雅隆
土浦協同病院脳神経外科
-
山本 崇裕
土浦協同病院脳神経外科
-
原 睦也
土浦協同病院脳神経外科
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橋本 邦雄
土浦協同病院脳神経外科
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山崎 信吾
土浦協同病院 脳神経外科
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芳村 雅隆
土浦協同病院 脳神経外科
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