重症頭部外傷急性期の積極的栄養管理
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概要
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重症頭部外傷後にはhypermetabolic, hypercatabolicな状態になる.本研究では重症頭部外傷急性期の積極的栄養管理について検討した.急性期からの積極的な栄養供給は, 電解質異常や高血糖に注意することでICPを上昇させずに安全に施行でき, 代謝系の環境を好転させた, 栄養投与量の決定に際しては、尿中窒素排泄量からの算定法が簡便で, 栄養状態の維持に十分である.その際2週間の平均では窒素量, 総熱量はそれぞれ18g, 2, 900Cal以上の投与が好ましく, 1週目にはそれぞれ15g, 2, 400Cal以上, 2週目は20g, 3, 200Cal以上が必要となる.投与経路は中心静脈栄養から開始し, 2週目以降の段階的な経腸栄養への移行が重症呼吸器感染症の合併を防ぐうえで適切である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2000-12-20
著者
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橋本 邦雄
土浦協同病院
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田畑 均
土浦協同病院脳神経外科
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山崎 信吾
土浦協同病院脳神経外科
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重田 恵吾
土浦協同病院脳神経外科
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橋本 邦雄
土浦協同病院脳神経外科
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今江 省吾
土浦協同病院脳神経外科
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山崎 信吾
土浦協同病院 脳神経外科
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