時間項を含む分子気体潤滑方程式の数値計算法に関する研究
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概要
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ハードディスク装置に用いられる浮動ヘッドスライダは,磁気ヘッドを記録媒体上に非接触に位置づける動圧気体軸受の一種であるが,その設計には時間項を含む分子気体潤滑方程式の数値計算が不可欠である.近年,ヘッドと媒体間のすきまは,1Onm程度まで微小化されてきたが,このような超微小すきまでは,気体の圧縮性の影響により,圧力解の収束性が悪化して短時間で解を求めることが困難となる.本研究では,時間項を含む分子気体潤滑方程式にADI法を適用して時間分割の2次の精度で解析を行う方法について検討を行った.特に,潤滑すきま内の流れの物理的な性質に基づいて,圧縮性流れの項に中心差分を,またせん断流れの項には上流差分を適用することにより,超高圧縮性条件下における解の収束性が向上することを明らかにした.
- 関西大学の論文
- 2005-07-15
著者
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