摂食障害男性の原因論
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は近年増えつつあるとされる男性の摂食障害に焦点を当て、「なぜ男性が摂食障害になるのか?」、「男性の摂食障害は女性の摂食障害と比較してどう違うのか?」という問いに答えるべく、社会学的見地から男性における摂食障害の原因について考察を深めている。具体的には、文献資料とインタビューデータを用いて、男性摂食障害者の発症モデルを構築する。この作業によって四つのモデルは構築された。(1)ボディ・イメージ型、(2)食事不安型、(3)ジェンダー・アイデンティティ型、(4)環境不適応型である。結論として、ジェンダー・アイデンティティ型を除くと、三つのモデルに男性らしさや男性的価値観が影響していることがうかがえる。それらはさらに二つのタイプに分類できる。一つは見た目に関わるボディ・イメージ型と、もう一つは常に成功者や勝利者でなければならず、失敗を恐れ、それが他人に知られることを極度に恐れる食事不安型と環境不適応型がある。
- 沖縄大学の論文
- 2004-03-31
著者
関連論文
- 日本におけるスクーバ・ダイビングの変容 : 1950年代から1990年代まで
- 海洋観光資源の保全の試みに対する社会学的考察 : 座間味村におけるダイビング・ポイントの利用と保全を事例として
- 座間味村におけるスキューバ・ダイビングの歴史とその課題
- 摂食障害者のセクシュアリティ : 食と性との観点から
- 沖縄県における少年の深夜はいかいをめぐる諸問題 : 聞き取り調査をもとに
- ***メディアのコミュニケーションに関する分析--現代社会における匿名的な親密さ
- 摂食障害男性の原因論
- 排除と共生 : 座間味村のダイビング・ショップ問題
- 沖縄における基地外移住者問題 : 北谷町砂辺区に対するフィールド調査
- 観光による農業振興の可能性の検討 : 読谷村の基地跡地利用問題と糸満観光農園の挫折から考える
- テレビドラマ『本日も晴れ。異常なし』と波照間島 : 観光と農業のはざまで
- 現代社会におけるスクーパ・ダイビングの存在意義 : -制度化される体験と存在論的安心-
- 鳩間島における漂着ごみの資源化への試み : 〜発泡スチロールの油化装置設置の目的〜