各種土壌における細菌バイオマスの存在様式
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概要
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理化学性の異なる各種土壌における細菌バイオマスの存在様式について調べ,土壌中の細菌バイオマスの現存量に影響を与える要因について検討を行った.千葉県内に分布する5種の土壌を用い振とう・音波法により土壌団粒の外部及び内部細菌数を測定し,また濾過処理により吸着及び遊離細菌数を測定した.その結果,土壌中の細菌の大部分は吸着態であり,吸着細菌数は土壌の陽イオン交換容量と密接に関係することが認められた.吸着細菌数は土壌中の全細菌数と密接な関係にあり,土壌粒子表面での細菌バイオマスの増殖が土壌中の細菌バイオマスの現存量を決定する主要な要因であると考えられた.また,吸着細菌の生息する土壌粒子の表面において養分が集積し,遊離細菌の生息する土壌の液相において養分が希薄であることが認められた.従って,土壌粒子の表面においては養分が集積するため細菌バイオマスが多いと考えられた.
- 千葉大学の論文
- 1995-03-30
著者
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