高密度住宅市街地におけるオープンスペースの存在と緑被空間の構成に関する研究
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概要
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本研究は,高密度住宅市街地における居住環境の質を高めるための空地の存在様態を明らかにし,緑被空間の構成について知見を得ることを目的に実施した.高密度住宅市街地高密度住宅市街地において建物の階層別に低層高密度住宅市街地,中層高密度住宅市街地,高層高密度住宅市街地と3区分した.分析の指標として敷地面積,空地面積,住戸密度,建蔽率,緑被地率をとりあげ空地の存在と利用形態について考察した.低層高密度住宅市街地において敷地面積は建蔽率,住戸密度の増加によって狭小高密化の傾向があることと,その影響を受けて空地は減少する傾向が認められた.また,今日のような開発許可制度(対象規模)の下では敷地の細分化を伴い空地は一方的に減少することが予想された.次に,低層高密度住宅市街地は中・高層高密度住宅市街地より多くの空地が存在していることがわかった.また,低・中・高層高密度住宅市街地において空地の利用形態によって緑の在り方は大きく左右され,低層高密度住宅市街地においても敷地と敷地の接する部分を共用の緑被空間として構成することは,居住環境の向上をうながすに重要な要素となりうることがよみとれた.
- 千葉大学の論文
- 1989-02-28
著者
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