コラーゲンゲル培養を用いた抗癌剤感受性テストの試み : 株化ヒト大腸癌細胞を用いて
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概要
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3種の樹立細胞株(WiDr,RPMI 7932,MKN 45)を用いてコラーゲンゲル培養を行い,ゲル内における各腫瘍細胞の増殖を形態学的にまたDNA量測定により評価した。また,ヒト大腸癌(WiDr)に対してはコラーゲンゲル培養による抗癌剤感受性テストを試み,ヌードマウスを用いたin vivoの感受性テストの結果と比較検討した。各腫瘍細胞はゲル内で3次元的に分裂増殖し,また培養後9日目に施行したDNA量の測定においては各細胞間に細胞増殖における差異が認められた。さらにWiDrを用いてコラーゲンゲル培養を行い,Adriamycin, Mitomycin C, Methotrexateの3種の抗癌剤に村する感受性テストを施行した結果,濃度依存性に癌細胞の増殖が抑制された。この結果はin vivoの薬剤感受性テストの実験結果と良く相関しており,本法は今後の臨床応用の可能性に関しさらに検討する価値のある抗癌剤感受性テスト法であると考えられた。
- 北里大学の論文
- 1993-08-31
著者
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