ヒト羊膜細胞の産生するインターフェロン
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概要
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新鮮羊膜をトリプシン処理によって得た羊膜上皮の初代培養細胞(PHA)と膜状態の羊膜片(HAM)を夫々ウイルス(NDV)で刺激してインターフェロン(IFN)を産生させると,PHAに比較してHAMにおいてはより長時間の培養が必要であった。HAMとPHAの両細胞系でのIFN産生は,培養時間の長短の違いのみならず,産生されるIFNの性状も異なるのではないかと考え,両細胞系のIFNの熱(56℃,30分)と酸(pH2.0)に対する抵抗性を調べた。PHA-IFNは熱と酸に対して安定であった。一方,HAM-IFNのうち24時間培養IFNはPHA-IFNと同様,熱と酸に対して安定であったが,48時間培養IFNは熱に対して不安定であった。これらの結果より,NDVでHAMを刺激すると,熱安定性を異にするIFN成分が産生されることが判った。
- 北里大学の論文
- 1982-10-31
著者
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