ヘルペスウイルス感染によるConcanavalin A凝集性の上昇とトランスホーメイションの誘導
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概要
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紫外線(UV)で不活化したヘルペスウイルス(HSV)により誘導される後期(L型)Con A凝集性と細胞のtransformationという二つの異なる現象間の相関性について検討した。1)7〜10分間UVを照射したHSVは培養ビンあたりの総細胞数を上昇させた。2)総細胞数ならびにcell transformation率の増大,およびL型Con A凝集性の上昇を効率よく誘導するHSVのUV照射時間(分)は6〜10分であった。3)L型Con A凝集性を誘導するためにも,またcell transformatonを誘導するためにも, UV-HSV接種後24時間以内に細胞を増殖させる必要があった。4)L型Con A凝集性およびtransformした細胞のCon A凝集性は,パラホルムアルデヒド処理により消失した。以上の結果よりUV-HSV接種により細胞がtransformed stateを獲得する現象とL型Con A凝集性を獲得する現象との間には,細胞とウイルス間の類似の反応性(相関関係)が成立するものと考えられる。
- 北里大学の論文
- 1981-08-31
著者
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