因子分析を用いた大学入試センター試験『英語』の妥当性検証
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概要
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本論文は、大学入試センター試験『英語』の妥当性を検証するものである。大学1年生に大学入試センター試験『英語』を実施し、5つのサブ・テスト間の相関係数を算出し、そのデータに基づいて因子分析を行った。第1因子には文法・語法、整序、読解が同程度の負荷量を示したが、発音・ストレスは全く負荷が認められなかった。発音・ストレスの得点を除いても、従来のテスト得点の分散のほとんどを説明できることが示唆された。換言すれば、音声に関する知識・能力を測定する目的で出題されている紙面上の発音問題は、テスト得点全体に対して影響力を持っていない可能性が示された。平成18年度から導入されることが正式に決定したリスニングテストには、十分な項目数と配点を与えることが必要であると論じ、リスニングテスト導入後の大学入試センター試験『英語』のサブ・テスト数、項目数、配点について具体的な提案を試みた。
- 愛知学院大学の論文
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