補文の主要部ノとコトの定性選択
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
補文の主要部ノとコトの選択に、補部のく特定性〉と補文の主要部の〈定性〉が一致するようにく定性選択〉が関係していることを以下の順で論じる。1)動詞文の補語となる名詞は主動詞のく叙実性〉ばかりでなくく現実モダリティ〉によって指示性の解釈を変える。2)主動詞のく叙実性〉とく現実モダリティ〉により決まるく事実性〉によって補文の主要部のノとコトの適格性が変わる。3)〈事実性〉と補部の名詞のく定性〉により決まるく特定性〉によって、補文の主要部ノとコトの適格性が変わる。4)主動詞の種類や場面により、補部に定か不定の補文を必要とする場合、補部のく定性〉により主要部が決定される。以上から、補文の主要部ノとコトは補部のく特定性〉により以下の〈定性選択〉を受けると結論する。〈補文の主要部ノとコトの定性選択説〉(略称く定性選択説〉)1)統語機能として、ノは「定名詞節」、コトは「不定名詞節」を形成する。2)補文の主要部は、補部のく特定性〉によって選択され、〈特定性〉が高い場合にノを、低い場合にコトをとる。
- 神田外語大学の論文
- 2004-03-30
著者
関連論文
- 教養科目としての「異文化理解」
- 2001年留学生相談室活動報告
- 中級科学トピック教材による知識フレームの活用
- 9 インドネシアのスラウェシKapopposag島におけるマラリアとその媒介蚊調査(一般講演,第58回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 11.インドネシアのスラウェシKapopposang島における蚊発生源調査(58回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)
- 補文の主要部ノとコトの定性選択
- 薬学会要旨集にみる『により』の意味用法
- 日本薬学会要旨集による薬学専門日本語の語彙調査
- 日本薬学会要旨集にみる専門日本語語彙の特徴
- 日本語研修コース 聴解試験問題改訂プロジェクト報告
- 日本語CAIソフト再検討
- 日本語教師の課題 「ノとコトの使い分け」の現在 (特集 日本語教育と日本語文法)
- 「杉谷キャンパス日本語コース」のプログラム評価の試み
- 日本語教育プログラムにおけるエンパワメント評価の適用は必然である
- 日本語初級後半レベルを対象としたモジュール型教科書とソフトウェアの開発
- 理科系留学生のための初級日本語教科書の開発
- 理系学部の日本語コース設計と評価に影響する要因
- 電子掲示板による日本語教育の可能性
- エンパワメント評価の可能性と限界 : 原理と特徴より
- 自律学習を目指したCAI教材「日本語練習」ソフトの構造化