中級科学トピック教材による知識フレームの活用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
理科系大学院生の中級日本語クラスに知識フレームを活用した科学トピック教材を試作して学習者の日本語学習の促進を図った。学習者の読解力を表す構成的活動水準の高低や自然科学についての既有知識の多寡によって、科学トピックに対する好みや視覚的先行オーガナイザーの効果がどのように異なるかを調査した。その結果、1)科学トピックへの好みは上級学習者より中位以下の学習者の方が高い、2)視覚的先行オーガナイザーはテキストレベルの表象を生成する構成的活動水準3(読解力低)の学習者に対して有効であり、学習者自身の評価も高い、3)言語形式フレームの提示は状況モデルを生成する構成的活動水準5(読解力上位)の学習者に評価が高いこと等が明らかになった。科学トピック教材の理解と評価には科学についての既有知識の多寡、科学に関する知識フレームの有無が大きく関係することがわかった。
著者
関連論文
- 教養科目としての「異文化理解」
- 2001年留学生相談室活動報告
- 中級科学トピック教材による知識フレームの活用
- 9 インドネシアのスラウェシKapopposag島におけるマラリアとその媒介蚊調査(一般講演,第58回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 11.インドネシアのスラウェシKapopposang島における蚊発生源調査(58回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)
- 補文の主要部ノとコトの定性選択
- 薬学会要旨集にみる『により』の意味用法
- 日本薬学会要旨集による薬学専門日本語の語彙調査
- 日本薬学会要旨集にみる専門日本語語彙の特徴
- 日本語研修コース 聴解試験問題改訂プロジェクト報告
- 日本語CAIソフト再検討
- 日本語教師の課題 「ノとコトの使い分け」の現在 (特集 日本語教育と日本語文法)
- 「杉谷キャンパス日本語コース」のプログラム評価の試み
- 日本語教育プログラムにおけるエンパワメント評価の適用は必然である
- 日本語初級後半レベルを対象としたモジュール型教科書とソフトウェアの開発
- 理科系留学生のための初級日本語教科書の開発
- 理系学部の日本語コース設計と評価に影響する要因
- 電子掲示板による日本語教育の可能性
- エンパワメント評価の可能性と限界 : 原理と特徴より
- 自律学習を目指したCAI教材「日本語練習」ソフトの構造化