血糖コントロールのためには栄養士による継続した栄養指導が大切

概要

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血糖コントロールを維持することは, 合併症のリスクを減少することが示されている。食事の摂取状況は血糖値の変化に直接影響する。したがって, 食事摂取状況の良否が, 血糖コントロールの状態に影響することは一般によく知られるところである。そこで, 実際の糖尿病患者の食事状態の把握とともに, 指示エネルギー量と実際の摂取エネルギーの差と血糖コントロール状態について解析を行った。また, 食事療法を的確に行うにあたっては栄養指導が重要であり, 継続して指導にあたることが重要であることを確認するために, 栄養指導後の摂取エネルギーの変化ならびに血糖コントロール状況について調べた。その結果, 指示エネルギー通りに摂取することが血糖コントロール状況をよくするために重要であることが確認された。また, 栄養指導を行うことによって摂取量が指示量に近づく傾向にあった。さらに栄養士が介入して継続して栄養指導を行うことによって血糖コントロール状況もよくなることが確認された。これらのことから, 栄養士が介入して継続して栄養指導を行うことが, 糖尿病治療においては重要であることが確認された。
鈴峯女子短期大学の論文
2004-12-20