自閉症児を対象とした集団活動の意義についての検討 : 臨床心理学的地域援助の視点から
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概要
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学齢期の障害児の地域支援活動が広く行われ始めているが、佐世保市で行われた自閉症児地域療育事業として実施されたスイミングスクールにおいて、その活動の意義や目的を明らかにし、自閉症児とその保護者の地域生活を支援するための活動のあり方について調査・検討を行った。質問紙調査の結果、保護者は子どもが安心して楽しく過ごせる場を求めており、そこが子ども自身の興味・関心に応えたり、自閉症児の特性を踏まえた活動になるようなことが求められていることがうかがえた。またこうした活動を支えるボランティアの側では、ボランティア自身の学習体験になるように、自閉症児の特性やその教育・発達といったことについての基礎知識を身につける機会として機能させることが求められていると考えられた。そしてこうした自閉症児地域療育事業は、子どもや親の「心の問題発生予防」「心の支援」に貢献することが期待され、二次障害の予防や豊かな時間を過ごすための臨床心理学的地域援助として機能する可能性が示唆された。
- 2004-01-31
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